劇場版のストーリーの詰め過ぎには、様々なBLOGで批判されているので
あえて劇場版の批評は省略することにする。

Zを見たことの無い諸君は、通常版(TV版・全50話)をオススメする。
レンタルビデオかDVDでみられたし。

実は、劇場版よりも 全50話のTV版の方が話がわかりやすい。
巷では「全体的に重苦しい」との批判があるが、それは特に後半からである。

序盤から中盤のダカール演説まであたり
(カラバとエウーゴの地球での共同戦線あたり)までは、
意外とストーリーは重すぎず、適度な重厚感である。
しかも名場面が連続してある。

ガンダムの歴史を通じても、
クワトロ(シャア)とアムロが唯一、仲良く(?)会話しているシーンが中盤にある。

そこで特に多忙な人のために、邪道な見方を紹介しよう。
やや中盤の「 アムロ再び 」あたりから見るのも一法だ。
アムロ復活から見ると、1stガンダムとの話のつながりがよく把握できるからだ。

ストーリーが深刻になっていくのは、後半の「キリマンジャロ」あたりから。
サラやカツの顔も気難しくなる。バスクも重い。ハマーンも濃い。
ジャミトフやシロッコはもっと濃い(笑)

しかし、全編を通して言えることは、
ガンダムシリーズの中では密度が濃い内容なのだが、
話のつじつまが一応しっかり合っているし、展開もスピーディーだ。
後のVガンダム等と比べれば、登場人物の会話もしっかり噛み合っている。
(細かいところはおかしいが、それは富野ワールドということでご愛嬌)
全50話を通して中だるみがない。つまり捨て話のないお得な50話なのである。

Zガンダム(TV版)はシナリオの練り具合とリアルさでは最高傑作だと思う。
エウーゴ、ティターンズ、アクシズ
「 三つ巴 」がこの作品の深みをもたせている。
単純な「 善vs悪 」ではないところがいいのだ。
ぜひ見てみるが良い。損は無い。

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